子どものまちの議員、新横浜ラーメン博物館へ

 子どもを真ん中にした人のつながりが多様にある社会をこれからの当たりまえに!と掲げて活動するフォーラム・アソシエが実際に子どもを主たる対象に行っている事業は、遊びを通じた子どものまちづくり体験「オルタ館キッズ・サマージャム」だけです。3年目の今年は、まちのデザイナーを募り、応募してきた子どもたちはその後まちの議員になり、さらには子どものまち「しんよこタウン」の新聞を発行しようと新横浜ならではの企業や施設を取材することにしました。

 

 初めての取材先に選んだのは新横浜ラーメン博物館。職員の小川さんからお借りしたPRESSの札を首から下げ、誇らしげに入館しました。館内を案内してもらった後、本部ビルの会議室に移動して、いよいよ取材です。なぜ、新横浜に作ったのか?どういうお店を選んでいるのか?など、なかなか鋭い質問の後、子どもたちの興味はどんどんラーメンそのものに集中。なんだかズレてきたぞ~と冷や汗ものでしたが、館長の岩岡洋志さんは終始にこやかかつ丁寧に対応してくださいました。感謝、感謝です。

岩岡館長が生まれ育った新横浜を盛り上げたいと作ったというラーメン博物館。自分が住むまちの自慢は何?と逆に質問されて子どもたちは戸惑った表情でした。まちの自慢が見つかるまでにはもう少し時間と経験が必要かもしれませんね。

肉親や先生(学校や習い事)以外の大人と直接話す機会の少ない都市部の子どもたち。聞けば応え、頼れば力になってくれる大人が地域にちゃんといるんだ!という体験が積み重なっていけばいいと願っています。今はぴんと来なくても、いずれつながることがあると信じます。