設立趣意書
設立趣旨書
自発的な市民が緩やかに手をつなぎ市民自治を強めることをめざして、2003年12月フォーラム・アソシエは生活クラブ運動グループとして活動を開始しました。人々が日常生活をよりよく生きるために、市場原理や国家権力に支配されない自由な対話型のコミュニケーションにより相互理解を深め、それぞれの課題に向かって連帯し協力し合うネットワーク型結合体を「アソシエーション」と定義し、その価値と機能をコミュニティに発信し広げることを目的に活動してきました。コミュニティに社会関係資本が蓄積されることにより、生活不安やリスクに対する公的な制度のセーフティーネットを、毎日の生活の現場で、市民参加で補完できると考えたためです。
設立後12年の間に、フォーラム・アソシエには会の趣旨に賛同するさまざまな個人、団体が集い、それぞれが知恵、時間、労力、お金を提供して、人の気づきやつながりをつくる取組みを行ってきました。しかし今、私たちの予想を超えた速度と質で社会は変容し、一人一人が人間として大切にされにくい社会状況は深刻さを増しています。また、格差は若年層にまで広がり、次世代を担う子どもや若者が未来に希望を持ちにくい閉塞感のある社会になっています。さらには、市民の自発的で自主的な集まり、対話の場そのものが脅かされかねない危機感を覚えることすらあります。
ここに私たちは、時代の転換期にあると同時に、フォーラム・アソシエもまた大きな転換期を迎えたことを自覚し、子どもを真ん中に置いた人のつながりが多様にある社会をこれからの当たり前にしていきたいと考えるに至りました。そのために、まずは大人の意識を変え、行動につなげたいと考えます。よって以下の理念を掲げ、非営利の事業および活動を行います。
<理念>
ビジョン(実現したい未来):子ども一人ひとりの笑顔が輝く、希望と多様性に満ちた社会を目指す。
ミッション(社会で果たしたい役割):自分で考え自分の意思で行動する次世代の担い手を生み出す。
<事業、活動>
◆人づくり:命の源である食と農を中心に、暮らしに根差した「生きる」チカラを引き出すための事業を行う。
◆場づくり:お互いの違いを認め、他者を信頼し自分に自信を持てる対話の場をつくると共に、参加者が新たな対話の場をつくることを支援する。
私たちは、誰もが基本的な生活の道具(知恵、経験、関係性)を使いこなすためのプラットホームをつくることにより、子どもが自己肯定感を持ち安心して頼ることのできる大人としての市民力を培います。事業、活動について情報公開し市民の信頼を獲得して、市民参加をさらに呼びかけていきます。
2015年12月5日
法人の名称 NPO法人フォーラム・アソシエ
設立代表者 元木知子
定款